ミンガスという存在を知るには、実際にミンガスの音楽に触れてみるのが、一番の近道です。
明日のミンガスナイトが、皆さんにとってそのひとつのきっかけとなれば幸いです。
【ミンガスとの出会い】
直立猿人、ベースの師匠に貸して頂いた何枚かのCDの中にそのアルバムがありました。
不気味なジャケットに、不思議と心惹かれるものがありました。
その晩、恐る恐るそのCDを聴いてみて、衝撃を受けました。
「なんておどろおどろしい音楽なんだ!!」
当時はまだジャズを始めたばかりでしたがなんとなく「ジャズは最初にテーマを演奏してソロを回してまたテーマをやって一曲終わる音楽なんだな」と漠然と思っていた僕でしたが、そのジャズ観がことごとく打ち破られました。
メロディはビバップのそれとは違うロングトーン、ベースはランニングではなくひたすら根音を弾いていて緊張感を出している。
急にフォルテシモになったと思ったらまた抑制された音になる。
テーマの後半、メンバー全員が集団即興演奏を始める。
'56年にこんなフリージャズのような演奏をしていたとは!
JRモンテローズのソロのバックでサックスで猿の鳴き声のような雄たけびを上げるジャッキー・マクリーン。
ホレス・パーランのピアノに執拗に絡み、挑発し鼓舞するミンガスのベース。
猛烈に熱い!演奏から発散されるエネルギーが凄まじいんです。
直立猿人はまるで組曲のようで、大作映画を見ているかのような感覚でした。イメージを刺激するんです。
ミンガスによると実際に「進化」「優越感」「衰退」「滅亡」の4部構成になっているそうだ。
二曲目の「A Foggy Day」もまた凄い。
邦題が「霧深き日」なんですが、これがまた不気味な感じがしてたまりません。
深い霧の中で猿人が生まれ、死んでいくような。
イントロではサックスがクラクションのような音を出すなど、街の雑踏が再現されいる。
これもまたおどろおどろしい雰囲気です。
これは大作映画というよりは、昔の松田優作の映画のような感じがしました。
暗い夜の港でマフィアが何かの受け渡しをしているような、そんな感じです。
聴いていると自然に映像が浮かんでくるんです。
こんな経験は初めてでした。
そこで流れている音楽は、既成概念にとらわれず、新しいことを常に模索し、
自由に表現しようとしている人たちの音楽でした。
正直、最初の感想は「なんじゃこりゃ!?」でした。
しかし耳からその音楽が離れず、眠れず、結局またそのCDを繰り返し聴きました。
気づいたときには朝になっていました。
そして気づいたときには、ミンガスのとりこになっていました。


権上さんのミンガスへの思いが、ヒシヒシと伝わって来ました。よくわかる気がします。
明日のミンガス・ナイト頑張って下さいね。
伺えないのが大変残念です。成功を祈ってます。頑張れ!権ちゃん!(^-^)/
全力を尽くします。