2010年06月18日

9人のベーシスト3 〜オスカー・ペティフォード〜

昔、僕のベースの師匠が、先日亡くなったハンク・ジョーンズ氏に
「どんなベーシストを聴いて参考にすればいいですか?」
と質問したところ、ハンクさんは「オスカー・ペティフォード!
と即答したそうです。

Oscar_Pettiford[1].jpgこのエピソードだけで説明は要らないくらいかもしれませんが、
ペティフォードは日本での知名度こそ低いものの、
モダン・ジャズベースの父と呼ばれるような偉大な存在です。
その魅力は溢れ出んがごとき歌心
ラインもソロも本当によく歌っていて、
巨人の名にふさわしいスケールの大きな演奏を聴かせてくれます。

セロニアス・モンクやマイルス、ソニー・ロリンズとの諸作や、
自身のオーケストラなど、素晴らしい作品はたくさんありますが、
anotherone_.jpg一枚を選ぶとすれば、リーダー作のANOTHER ONEがイチオシ。
代表曲のBohemia After Darkは、キャノンボールの有名なテイクに
比べてテンポは遅いんですがとにかく格好いい。
サビのベースラインなんか激しくアツいです。
Stardustはペティフォードが生涯演奏し続けた愛想曲。
歌心が炸裂しております。

posted by 権上康志 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽
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