2013年04月25日

2つのソニー・クラークトリオ

sct.jpgソニー・クラークトリオというとチェンバース&フィリーのブルーノート盤が名盤として名高いですが、このジョージ・デュヴィヴィエ&マックス・ローチの参加のタイム盤が、ダークなサウンドで好きです。
スタンダード集でチャーミングなジャケットのブルーノートに対して、全曲オリジナルでエグいジャケットのタイム。
いいよね。

Sonny-Clark-Trio.jpg一曲目の、「Minor Meeting」がまずかっちょよくてシビれます。
この曲にはクインテットのバージョンもあってこれもまたいい演奏で、フロントがテナー&ギターという当時では珍しい組み合わせ。
この編成は現代ジャズに多く見られるバンド編成と通ずるものがあって興味深いです。



415rLD8Um1L__SL500_AA300_.jpgまたスコット・ラファロ参加のブッカー・リトルのアルバムもタイムから出ていて、これまたダークなサウンドでシビれる。
エヴァンストリオやその他でのラファロの鬼気迫るプレイを聴いていると、彼は自分の死期を悟っていたのではないかとさえ思います。

posted by 権上康志 at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2011年08月03日

今夜、菅原高志さんとライブです!

sugawaratrio.bmpこんにちは。
今夜、日本を代表するサックス奏者、川嶋哲郎バンドの
レギュラードラマー菅原高志さんとのライブです。
場所は梅田のJAZZ ON TOP ACTV
ピアノ矢藤亜沙巳さんとのトリオです。
かなりおススメです。お見逃しなく!

8/3(水) 梅田 JAZZ ON TOP ACT3 19:30〜 ¥2500(学生¥1500)
 dr 菅原高志トリオ b 権上康志 pf 矢藤亜沙巳


JAZZ ON TOP ACT3
 大阪市北区堂山町15-17 ACTV 1F
 Tel 06-6311-0147
 http://www.jazzontop.com/shop/act3.htm

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2011年01月23日

Mr. Henry "Skipper" Franklin!!

一昨日は久しぶりのオフだったのでライブを見に行きました。
SUBでのb ヘンリー・フランクリンさんとgt 竹田一彦さんとのduoです。
竹田一彦さん、もちろん素晴らしかったです。

DSCN1764.JPGそしてヘンリーさん、衝撃的でした。
地の底から這い上がるような低音、重厚なビート、雄弁なソロ、ユーモア。
そして何より共演者やオーディエンスへの愛情を感じました。
ライブ終了後にお話しさせて頂きましたが、本当に優しい人でした。
(英会話もっと勉強しよう…!)
→飛び入りのドラマー中野圭人と3人で。

今回のライブを企画し、本物に触れるチャンスを作ってくださった西山満さんに感謝です。
ヘンリーさん、次回は7月に来阪だそうです。
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2010年12月16日

チック・コリアのライブを見に行きました

2010120620200000.jpg先週月曜日、名古屋ブルーノート
チック・コリアのトリオを見に行きました。

マクブライドは化け物のような演奏でした。
ブライアン・ブレイドはダイナミクスが凄まじく、
尚且つ一切の作為的なものない自然な音楽を奏でていました。
世界最高峰とはこういうものだ、
というのを思い知らされました。

2010120621050000.jpgそして名古屋といえば手羽先

ライブの後に風来坊というお店で食べましたが、
こちらも最高でした。
名古屋に行かれた際には是非!
posted by 権上康志 at 00:38 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽

2010年12月15日

今号のThe Walker'sがアツい

写真.JPGジャズのフリーマガジン"The Walker's"の今号で、
GINGERBREAD BOYSのCDを紹介して頂きました。
感謝!
今号のThe Walker'sはスタンリー・クラークのインタビュー
ベーシスト/ウィルバー・ウェアエラの特集、
ジェフ・ワッツのライブレポートがあったりと、
かなりアツいことになっております。
巻頭はなんと「内村さまぁ〜ず」の5周年イベント。

こちらから入手することができます↓
http://www.t-walkers.com/

見かけた方は是非手にとって見てください!
posted by 権上康志 at 00:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2010年10月13日

アリコマCD発売記念ライブに行ってきました

102_1400-1.JPG以前レコーディングに参加したユニット「アリコマ」の
CD発売記念ライブがMaiden Voyageであったので、行ってきました。
vo akko pf mariの二人組のユニットですが、
この日はサポートメンバーも入り厚みのある演奏で、いいライブでした。
もちろん、二人の曲と詞、パフォーマンスがあってこそです。
他ジャンルのライブを見るのはいい刺激になります。

102_1404-1.JPG今回発売のCDは6曲入りで¥1200
僕は2曲目の"青い鳥"という曲に参加しています。
詳細はこちら
是非聴いてみてください。アリコマをよろしくお願いします!

aricoma Official Website
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2010年09月10日

KOBEjazz.jpでジンジャー特集!!

kobejazz.JPGこんにちは!
神戸のジャズの情報サイト
KOBEjazz.jp」がリニューアルされました。
その第一弾として、GINGERBREAD BOYSが特集されています。
写真を織り交ぜたレコーディング風景のレポートや楽曲の試聴もあり、
楽しいページになっているので是非ご覧ください。
http://kobejazz.jp/recording_report/vol01.html
posted by 権上康志 at 15:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2010年07月29日

1st Album試聴動画公開

皆さんこんにちは!
今日は久々の雨ですね。
2月に初めて大友君富士通テンに録音の打ち合わせに
行った日もこんな天気でした。
今日も大友君と富士通テンに、完成したCDを持って行くところです。
やはり我々は雨男みたいです(笑)

そして、GINGERBREAD BOYS 1st Album「GINGERBREAD BOYS」
の試聴動画が公開されました

まだお聴き出ない方は是非聴いてみてください。
曲は僕の曲で「Point Of No Return」です。



CDの全国発売日は8/12(木)です!
ご予約はこちらまで。
posted by 権上康志 at 12:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽

2010年06月22日

9人のベーシスト9 〜チャールズ・ミンガス〜

mingus!.bmp今日のリーダーライブで取り上げる9人のベーシスト
最後の一人はやはりこの人、チャールズ・ミンガスです。
ベーシストとしてだけでなく、作編曲家、バンドリーダー…
一人の音楽家としてとても尊敬している人物です。
ミンガスについては昨年のミンガスナイトのときにだいぶ語っております↓

チャールズ・ミンガスという人
チャールズ・ミンガスの生い立ち
ミンガスの軌跡1
ミンガスの軌跡2
ミンガスの軌跡3
ミンガスの軌跡4
ミンガスの軌跡5
ミンガスの音楽

一言で言うと、圧倒的な存在感

pe.jpgミンガスの作品はどれも尋常じゃないエネルギーに満ちていますが、
その中から一枚を選ぶとなるとやっぱり直立猿人です。

僕がはじめて聴いたミンガスのアルバムで、
いまだにあのときの衝撃を超えるものはありません。
posted by 権上康志 at 01:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2010年06月21日

9人のベーシスト8 〜リチャード・デイビス〜 その2

リチャード・デイビスといえば、エリックドルフィー
ファイブスポットセッションや、アンドリュー・ヒルの作品群
サラ・ヴォーンのアルバムも有名ですが、
やはりエルヴィン・ジョーンズとのコンビネーションが抜群だと思います。

HEAVY_SOUNDS.jpg二人の双頭リーダー作「HEAVY SOUNDS」はとにかくすごい!
ちなみに僕の携帯の待ち受けはこのアルバムのジャケットです。
とにかく二人の発するエネルギーが凄まじい。
一曲めのジャズロック風リズムのドラムとベースの
コンビネーションは正にヘビーサウンドです。
そしてピアノソロが終わった瞬間、突如ブラックホールに吸い込まれて
フリージャズの世界に突入するかのようなようなベースソロ!
独特のグニャグニャフレーズに完全にノックアウトされます。

正直何やってるかようわからんときもあるけど、
とにかくあの凄み!そして勢い!
本当にシビれます。


そして圧巻はベースとドラム二人だけによる10分以上にも及ぶSUMMERTIME
荘厳というか幽玄というか、独特の世界を作り上げています。


↑昔の日本のテレビ番組ですが、これを地上波で放送したってのが凄いと思う。

ほかにもこのアルバムではエルヴィンがギターを弾いていたり、
フランク・フォスターのゴキゲンなブロウが聴けて、そんなところも楽しめます。
是非ご一聴あれ
posted by 権上康志 at 17:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

9人のベーシスト8 〜リチャード・デイビス〜 その1

richard davis1.jpg明日のリーダーライブに向けて7人のベーシストを紹介してきましたが、
8人目は自分にとって特別な存在のベーシストです。
その名もリチャード・デイビスです。
僕が初めて目の当たりにした本物のベースの巨匠です。

当時僕は高校生で、地元で行われたジャズのワークショップに参加していて、
その講師人としてバリー・ハリスさんたちと来られたのが、リチャードさんでした。
その最終日のコンサートの一曲目はベースから始まる曲だったんですが
(たしかスローテンポのLittle Sunflowerだったと思う)
その音がベースリフが鳴り始めた瞬間、まるで地面が揺れて
ひっくり返るような、不思議な感覚
になったのを今でも覚えています。
その日以来、僕はベースとジャズの虜になったのかもしれません。
100_0110.JPG
去年アメリカに行ったときリチャードさんに
久々に会ってきたんですが、相変わらず大きくて温かい人でした。
巨匠と呼ばれる人たちは、音楽的にも人間的にも
とにかく大きくて優しいんだなと改めて思いました。
posted by 権上康志 at 13:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

9人のベーシスト7 〜パーシー・ヒース〜 その2

alovesong.jpgパーシー・ヒースのオススメの一枚ですが、、
それこそ先に挙げた人物との共演盤やMJQの作品、
ヒースブラザーズ(パーシーヒースはジミーヒース
アルバートヒースのお兄ちゃんなのだ!
ちなみにジミーヒースはジンジャーブレッドボーイという曲の作曲者ですよ)
の作品など、名盤はたくさんあるんですが、やはり晩年の
最初で最後のリーダー作「A LOVE SONG」を聴いて頂きたい!

このアルバムでヒースは半数の曲でチェロを弾いているんですが、
これがまた枯れたいい音なんですわ。
一曲目の「A LOVE SONG」はヒースの素朴な味わいのあるオリジナルで、
チェロによる独奏なんですが、慈しむように愛でるように、
一音一音を丁寧に綴っていきます


もうこの時点でかなり目頭が熱くなっているんですが、
2曲目の「WATERGATE BLUES」に入って、ヒースのチェロと、仲間たちの
コールアンドレスポンスに入った瞬間が、何度聴いても泣けます
寛いだ曲調のブルースですが、気の合う仲間たちとのセッションを
心から楽しんでいる様子が目に浮かぶようです。
(ちなみにドラムは弟のアルバートヒース)
やっぱ泣けるわ、コレ

他にもMJQの往年の名曲ジャンゴや自作の組曲などが収められていて、
彼の音楽人生が集約されたようなアルバムだと思います。

パーシー・ヒースはオーソドックスで、
音数少ない歌うような渋いプレイをします。
正直編成的にもサウンド的にも地味なアルバムかもしれん。
でもこのアルバムには80年の人生を
ジャズとベースに捧げた人物にしか出せない、
人柄が滲み出るような味わい深い音が刻まれています


僕にとってこれからの人生で、ずっと聴き続けていきたい大切なアルバムです。
皆さんも是非、聴いてみてください。
posted by 権上康志 at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

9人のベーシスト7 〜パーシー・ヒース〜 その1

percy heath.jpg皆さんこんばんは!
いよいよリーダーライブが迫ってまいりました。
この日取り上げる9人のベーシストの7人めは、
MJQのベーシストとしてもご存知のパーシー・ヒースです。

チャーリー・パーカーに始まりマイルス・デイビス
セロニアス・モンクコルトレーン…、
パーシー・ヒースの共演歴はそのままモダンジャズの歴史になります
2005年まで生きたヒースは、享年82歳
そんな輝かしい長いキャリアに関わらず、リーダーアルバムは
80歳のときに残した一枚のみ
という、
正にベースマンの鏡のような生き方をした人です。
"ベーシスト"という役割に一生を捧げた人だと思います。
これぞ(おとこ)!
僕もそんな生き方ができたらと思う今日この頃です。

posted by 権上康志 at 01:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2010年06月19日

9人のベーシスト6 〜サム・ジョーンズ〜

sam jones.jpgキャノンボール・アダレイバンドや、オスカー・ピーターソントリオ、
シダー・ウォルトントリオなど数々のバンドをスイングさせてきた
グルーヴマスターが、サム・ジョーンズです。
僕はサム・ジョーンズの乾いた音色と強靭なビート、
R&Bの影響を強く感じさせるブルージーでソウルフルなソロを聴くと
何故か無性にワクワクします
絶妙な泥臭さがまた格好良くて、憧れますね。

キャノンボールのIn San Franciscoでの
Straight,No Chaserのベースソロなんて最高!

マイルス&キャノンボールの超名盤Somethin' Else
Barry.jpg上記のバンドの作品、ブルー・ミッチェルBlue's Moods
リーダー作も少なくないし、好きな作品はたくさんあるんですが、
一枚オススメを選ぶとなると、バリー・ハリスAt The Jazz Workshop
選曲もメンバーもいいし、何せサム・ジョーンズのベースが
ラインにソロにとビンビンに飛び跳ねています。
ホント、何度聴いてもワクワクさせられます。
ご一聴あれ!
posted by 権上康志 at 20:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

9人のベーシスト5 〜チャーリー・ヘイデン〜

Charlie+Haden+chaden.jpg現代ジャズベース界の最高峰、チャーリー・ヘイデン

本年72歳。
しかしながら彼の音楽への情熱と探求は衰えることなく、
次々と硬派な音と作品を送り出し続けています。

一音入魂の深く重い音、一切の無駄の無い音数による歌と空間が、
チャーリー・ヘイデンの音楽の世界を作り出します。

spiritual.jpgオーネット・コールマンとの諸作や
リベレーションミュージックオーケストラの作品、
数々の名手との対話が収められたDuoアルバムなど、
素晴らしい作品がたくさんあるんだけど、
一番好きなのはハンク・ジョーンズとのDuoアルバムSpiritual
深い、の一言に尽きます
posted by 権上康志 at 11:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

9人のベーシスト4 〜クリスチャン・マクブライド〜

10370515-jazz-bassist-christian-mcbride.jpg22日のライブで取り上げる9人のベーシスト
4人目は現代を代表するベーシスト クリスチャン・マクブライド
ウッドもエレベも、ストレート・アヘッドなジャズからファンク、
ヒップホップまでこなす幅広い守備範囲。

ピチカートもアルコもテクニカル。
現代ジャズを牽引する存在です。

firstbass.jpgと正に完璧超人の様相。
しかしその根底にファンキーさやソウルフルなフィーリングが
脈々と根付いているから好きなんですわ。

参加作も数え切れないほどありますが、
やっぱり好きなのはデビューアルバムGettin To It
とにかくファンキーでハッピーで爽快なジャズが聴けます。
posted by 権上康志 at 00:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2010年06月18日

ろくおん!!

2010061723540000.jpg昨日は低音一家のレコーディング最終日でした。
場所は八戸ノ里のGreen Note

GNの杉岡氏開発のインシュレータースタビライザを駆使し、
リアルな生音が捉えられています。

メンバーはb 廣田昌世さん、b 岡田亜矢子さん、僕。
そして大物ゲストも加わります。

2010061723510000.jpgそして今回は僕のオリジナル曲も一曲収録されます。
コントラバスでボサノヴァのギター・カッティング的な
プレイとボイシングに挑戦しています。

その辺の情報も今後小出しにしていきますんで。
ジャケットデザインも面白いものになりそうです。
これはホント僕らも見るのが楽しみです。

2010061800190000.jpg CDの発売は今秋11月を予定しています。
 そして発売記念ライブを、ゲストを迎えてバーンとする予定です。


 今年はリリースが続きます。
 どうぞお楽しみに!
posted by 権上康志 at 12:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

9人のベーシスト3 〜オスカー・ペティフォード〜

昔、僕のベースの師匠が、先日亡くなったハンク・ジョーンズ氏に
「どんなベーシストを聴いて参考にすればいいですか?」
と質問したところ、ハンクさんは「オスカー・ペティフォード!
と即答したそうです。

Oscar_Pettiford[1].jpgこのエピソードだけで説明は要らないくらいかもしれませんが、
ペティフォードは日本での知名度こそ低いものの、
モダン・ジャズベースの父と呼ばれるような偉大な存在です。
その魅力は溢れ出んがごとき歌心
ラインもソロも本当によく歌っていて、
巨人の名にふさわしいスケールの大きな演奏を聴かせてくれます。

セロニアス・モンクやマイルス、ソニー・ロリンズとの諸作や、
自身のオーケストラなど、素晴らしい作品はたくさんありますが、
anotherone_.jpg一枚を選ぶとすれば、リーダー作のANOTHER ONEがイチオシ。
代表曲のBohemia After Darkは、キャノンボールの有名なテイクに
比べてテンポは遅いんですがとにかく格好いい。
サビのベースラインなんか激しくアツいです。
Stardustはペティフォードが生涯演奏し続けた愛想曲。
歌心が炸裂しております。
posted by 権上康志 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2010年06月17日

9人のベーシスト2 〜ロン・カーター〜

RonCarter2.jpgポール・チェンバースの後任として、マイルスバンドをグルーヴさせたのがロン・カーターです。
トニー・ウィリアムスとロン・カーターのコンビはとにかく尖っていて攻撃的。

よく「音程が…」とか「あの音色が苦手…」なんて言われますが、
そんなことどうでもいいじゃねぇか!!
というくらい、ロン・カーターのセンスはずば抜けていると思います。
一聴して「ロン・カーターだ!」と分かる個性があることが凄い。
"ロン・カーターにしかできないプレイ"をすることが凄い。

greatjazztrio.jpgマイルスバンドの幾多の名盤や60年代の新主流派と呼ばれる作品群、
ジム・ホールとのduoなど、素晴らしい作品は数多くありますが、
オススメの一枚は、Great Jazz TrioAt The Village Vanguard
曲はほとんどがチャーリー・パーカーやコルトレーンらのミュージシャンズ・スタンダード。
そのすべての曲でロン・カーターならではのアクの強い演奏が聴けます。
特にNaimaでのベースソロは、
正にロンカーターにしかできないプレイだと思います。
posted by 権上康志 at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

9人のベーシスト1 〜ポール・チェンバース〜

22日のリーダーライブで取り上げる9人のベーシストを順に紹介していきたいと思います。

Mr.p.c.jpgまずはこの人、ポール・チェンバース
50年代のマイルス・デイビスクインテットを支えた
ハードバップ期を代表するベーシストで、
数えきれない数の録音にも参加し、名盤も数多く残しています。

とにかくベースラインもソロもメロディアスで、
ベースかくあるべしという、正に王道のプレイを聴かせてくれます。
賛否が別れるアルコソロですが、とにかくあの勢いとテンションは
チェンバースのアルコならではの凄みのあるプレイだと思います。

Bassontop.jpgオススメの一枚は、やはりBASS ON TOPですね。
ピチカートにアルコに、チェンバースの魅力が
ぎっしり詰まっています。
すべてのベーシストにとって教科書、
いや聖書のようなアルバムだと思います。
何度聴いても新たな発見があるアルバムです。
posted by 権上康志 at 11:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽